返回信息流水没する炭鉱の町、10年で10万人が強制移住 中国
2013.09.01 Sun posted at 17:50 JST
http://www.cnn.co.jp/world/35035731.html?google_editors_picks=true
中国?済寧市(CNN) 中国の北西部、山東省済寧市に住むシャオさんは、2階建ての家を新築してから4カ月後、居間の壁に大きなひび割れを見つけて動揺した。周囲の村が沈むのを目にしてきており、シャオさんは、長い間の心配が現実のものとなったことを知った。
シャオさんは「この日が来ることは分かっていたが、こんなに早いとは思っていなかった」と語る。こうしてシャオさんは4世代にわたって住み続けてきた土地から離れなければならなくなった。
シャオさんの住む済寧市は「炭鉱の町」として知られている。地下には石炭の鉱床が蜂の巣のように走り、これが巨大な陥没穴の原因となっている。
10年前、シャオさんが住むこの地域は農業が活発なところだった。しかし、今では毎年2000万平方メートル分の陥没穴が発生しており、過去10年間で推計10万人が移住を余儀なくされた。
当局によれば、2090年までには町の3分の1が陥没し、推計500万人がそのせいで避難を強いられるとみられている。
ここは土地が低く、陥没穴にはすぐに水がしみこんでくる。元市長は地元紙の取材に対し、済寧市がイタリア?ベネチアのように水に沈んでしまうのではないかと危惧していると語っている。
1960年代にこの地域で石炭が発見され、地元経済はブームに沸いた。ある石炭会社は地元の中小企業からエネルギー大手へと成長した。町の労働者の2人に1人はこの会社の社員だ。
石炭企業で働くメンさんは30年前、ここがまだ開発の手が入っていない田舎町だったころのことを覚えている。「私が子どものころ、この街には工場もショッピングモールも駅もなかった。今では、中国北部で最も裕福な地域の1つになった」と語る。
しかし、繁栄は高くついた。メンさんは毎日、何百もの陥没穴を避けて仕事場へ向かう。メンさんも多くの住民と同じく、済寧市がもうけの多い石炭ビジネスから撤退するには手遅れだと考えている。メンさんは「石炭会社がなければ、私たちにはなにもない。私たちにできることは採掘を続け、陥没穴をふさぐことだけだ」と語る。
ここ数年、地元当局者はいくつかの独創的な解決法を試している。それは、ぽっかりと開いた穴を水をテーマにした公園や釣り堀、湖に変えるというものだ。水鳥の観察場に生まれ変わったものや、太陽光パネルで発電する魚の養殖池となったところもある。
しかし、沈下した土地の半分以上は、放棄されたままだ。
石炭企業が移住する人々にいくら支払うべきかの指針は法律によって定められているものの、それに付随する問題については考慮されてはいないようだ。
匿名を希望した地元当局者は「陥没穴の問題は村人を移住させ、穴を埋めるといったことよりもっと複雑だ。多くの深い陥没穴は10年にわたって沈み続けている。いつ処理するのがいいのか分からない。さらに、人々を移住させたとしても移住先でも政府からの支援が必要だ」と語る。
冒頭のシャオさんは、新しい家に移住したことで、夕食のメニューに影響が出た。家で豚を飼ったり、野菜を育てたりできなくなったからだ。
別の村人は新しい土地で仕事を見つけられずにいる。食べ物の屋台をやっているコンさんは「新しい家は一番近くの町まで約32キロ離れている。ちゃんとした仕事を見つけるのは難しい」と語った。
シャオさんは「若い人たちは大都市へ行き、工場での仕事を探す。残った人たちは食堂のような零細企業をやっている。次の世代に、農業のやり方を知っている人間はいなくなるだろう」と肩を落とした。
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[news]水没する炭鉱の町、10年で10万人が強制移住 中国
ayucat
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